「バイアウト」 真山仁

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日本を追われるように出て、しばらく外国を放浪していた鷲津。
チベットで鳥葬などを見て、帰国した彼を待っていたのは
アランの不審な死。周りの仕事仲間の環境も大幅に変わり
自身もホライズンを解雇されてしまう。
飲んだくれてヤサグレた彼にブランド企業再生の話が舞い込む。


今回も経済用語満載だが、「ハゲタカ」ではMBOとかホワイトナイトとか
割と聞いたことのある言葉だったのに対し、こちらは「クラウンジュエル」やら
「デッドマン・トリガー」だの「スリーピング・ビューティ」だので
あまりなじみのない言葉が多くて、これはこれで勉強になった。


前回よりもサスペンス的な展開で私は読んでいて面白かったが
ちょっと話が大きくなりすぎてすこし現実味に欠けるような気も。


アランの死の真相もよくわらず、しかも最後に謎を残すような終わり方だし
また続編でもできるのだろうか?

落ちぶれた名門企業の若きサラブレッドの熱血社長がなんだか
乙女チックキャラでちょっと可愛い。