「キャッチボール屋」

キャッチボール屋 [DVD]

キャッチボール屋 [DVD]


高校の時の野球部で飲んだときに、のりで「昔好きだった女の子に告白する」ために
彼女の住む東京行きの電車に泥酔状態で乗せられたタカシは、朝起きたら公園のベンチにいた。


東京に来た目的も忘れてしまった彼がぼんやりしていたら、キャッチボール屋から
留守番を頼まれてしまい、いつしか住む所も提供され、
気付くとキャッチボール屋になっていた。
そこで出会うさまざまな人々とのふれあいを描く。


事件は何も起こらない淡々とした映画だが、こんなのんびりした映画は好きだ。
出てくる人も変わっているのだがなんだか優しい人が多く癒される。


公園の売店のおばちゃんも、常連でキャッチボールが下手なお父さんも
昔甲子園に出た孤独な男性もそれぞれにいい味が出ているが
特に近くに勤めているOLがマイペースで強引、タカシと対照的でいい。


いつも食べ残しのサンドイッチやらおにぎりやらお弁当やらを
唐突にタカシに差出し、驚きながらも素直にもらい受け入れる彼。
そして夜の公園で「セックスしよ?」と誘われ、「どこで?」と聞いた彼に
「ここで」とあっけらかんと答える彼女。いろいろなことに考えめぐらせ
とうとう「じゃあ」と言いかけたところで「時間切れ〜」とあっさり退散。
そして大森南朋は可愛い。


最後に就職できてちょっと安心。