「バッドエデュケーション」ペドロ・アブモドバル監督


若く成功した映画監督エンリケのもとに、昔の親友という美貌の青年が
映画の脚本を手に訪ねてくる。彼は神学校時代に一緒だったイグナチオで
エンリケの初恋の相手でもあった。神父に引き裂かれたままの二人だったが
久しぶりにあった彼は以前の彼とはどこか違う。本当に彼なのか?
不審に思いながらも脚本に惹かれ、彼にも興味を抱くエンリケだったが。


過去の映像と脚本の映像と現代が交錯してちょっと難しい所もあったが、
全体的に妖しく綺麗な出来の映画だった。
映像を見ながら、どっちがガエル君なのだろうと思っていた。
ガエルは顔を見れば認識できる程度だと思っていたが、わからなかった。
顔はイグナチオ(アンヘル)だと思ったが、あんなに小さかったかな?と。


イグナチオが少年時代に歌を歌うシーンは美しい。
ムーンリバーとソレントの替え歌を歌うシーンはなんだか情緒があり
歌がひどく上手というわけでもないが、心にすーっと入ってきて気持ちいい。


ガエルの女装は違和感があまりないくらい美しい。
エンリコ役のフェレ・マルチネスはフィギュアのジョニー・ウィアに
ちょっと似ている気がした。