「秘密。私と私のあいだの十二話」


私の好きな作家がたくさん書いている短編集。
side Aとside Bといった感じで物事の両面から同じ物語を描いている。


三浦しをんの「お江戸に咲いた灼熱の花」が面白くって気に入った。
討ち入りについての話かと読んでいたら突然に
現代に引き戻される感覚が愉快だ。
そして主人公は時代劇撮影中で彼女の誕生日に会えなくて
しかも電話もできなかったイケメンの俳優。
彼が仕事のふりして彼女に電話を入れるのだが
彼女のほうの恨んでぐずぐずする女性じゃなく
誕生日に飲んだくれて次の日に寝ていたところに電話を受ける。


こんな健全な女性を好きになるなんて
素敵なイケメン俳優(そして彼も素直で可愛い)!