「雷の季節の終わりに」 恒川光太郎

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地図にも載ってない閉ざされた海辺の土地、穏には
春夏秋冬以外に雷季という季節がある。
その地で暮らすもらわれっこの賢也には
「風ふるふる」という魔物が取り付いていた。

街のはずれには墓町があり、そこには闇番という門番がいたり、
必要とされない人間が鬼衆に連れ去られて殺されたりと
なかなか恐ろしいところがあって、ホラーファンタジーなのだが、
やはり私は「夜市」や「風の古道」の方が面白かった。
この本では賢也に色々と危機が迫り、退屈という訳でもないし
最後も私好きする終わり方ではあったが、
「おもしろかった!!」という感じでは残念ながらなかった。