「塗仏の宴 宴の支度」 京極夏彦

文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (講談社文庫)
戦前に駐在した山奥の集落が住人ごと消えてしまったと
その調査を関口に依頼してきた元警官。
集団殺人の小さな地方記事。
沼津の海辺で暮らす朱美の前に現れた自殺を繰り替える男。
不思議な女占い師と出会った敦子は変な男たちに襲われ、
ストーカーに自分の一日の生活をすべて
ありえないほどに細かく記された春子。
これらの別々の事件はいつしか絡み合っていくのか?


この本は「宴の始末」に続いていくのだが
一刻も早く読まないとこの本の内容を忘れそうで怖い!


経絡とは人体の気の流れる道で、気が滞れば病になる。
それを通すことで病は癒える。大地の経絡を風水と言う。
気の流れを整えれば人の病は癒え、家は栄え、国も栄える。
逆に気の流れを乱したり断ったりすると、人は病み、
家は衰え、国は滅びる。大地の龍脈を断ち切れば
土地が壊れる。


これを読んで金庸の本で「満州族の龍脈を断ち切って・・」
なんて話があったことを急に思い出し、すごく納得がいった。
みんな繋がっているのね。

今回は探偵の出番が少なくて寂しいです。