「仏像のひみつ」 山本勉

仏像のひみつ
仏像について平易な文とイラスト、写真でわかりやすく
伝えた本。


仏像はえらい順に「如来」「菩薩」「明王」「天」となる。
如来とは「さとりを開いた者」ということらしい。服装も
簡素で装飾品もつけていない。
密教というのはインドの別の宗教の考え方や修行を仏教に取り入れ
発展させたものらしく、「大日如来」が密教では一番偉い存在で、
マンダラも大日如来が中心にいる世界の見取り図らしい。


指の形にも意味があり、手のひらをこちらに向けて上げているのは
「怖がることはない」という意味で、手の平を上に向けているのは
「願いをかなえてあげる」という意味らしい。


「菩薩」は如来になるために修行中の人のことで、観音菩薩などが
あるのだが、この観音菩薩は変身上手で、十一面観音なども
あらゆる人々を救うために全方位に目を向けている、そんな
超能力をはっきりあらわすために、小さな顔を11個頭に
つけている。てっぺんには阿弥陀如来、右側三つは怒り顔、
左は優しい顔だが牙が飛び出していたり、後ろは大口で
笑っていたり、前の三つは本当の顔と同じにやさしい表情らしい。


「明王」は密教の中のグループで大日如来の子分でにらみを利かせる。

「天」はいろいろな神様の寄せ集めで、男女の区別のあるものや、
ガードマンの役割を果たすものなどで、東西南北を守る四天王など。


「光背」というのは仏像の後ろにある光を現す背景のことだが、
これは以前仏像を見たときにも思ったが、すごくキリスト教と近い。
どの神様でもオーラのようなものが見えるということか・・