「クライマーズ・ハイ」

日航ジャンボ墜落事件を取材する群馬の地方新聞社、過去取材がらみで部下を亡くして以来、出世もせず一記者として過ごしていた悠木(佐藤浩市)に全権デスクを任された。報道とは新聞とは何かを考えさせる。


クライマーズハイとは、登山者が急に恐怖心などがなくなりハイな状態になることを言うらしい。あんな岸壁を登っているとそれも大いにありえそうだと感じられる。この話も取材中の様子をクライマーズハイ状態になぞらえている。


報道の被害者への接し方などすべての報道機関での問題と、地方新聞社であるが故の問題(社長の考え、思想などが何より優先し、独自の販売網がないための苦労など)が同時に描かれる。この社長が大変古臭い考えの超ワンマンで、ちょっと意見でも言おうものなら「おまえも偉くなったな、誰に口を聞いている?」といいながら、首もちらつかせる。こんな社長は地方の会社ではいそうだな〜。


悠木もなかなか強引で強気だから、あちこちで無理を言ったり、ぶつかったりしておりハラハラしてしまう。あんなお父さんや夫は気が気じゃないから嫌だな〜。