「この世の果ての家」 マイケル・カニンガム

この世の果ての家 (角川文庫)
1970年代のクリーブランドで新学期に出会ったジョナサンとボビー。ボビーは兄を事故で失い、そのショックで母も死亡、アル中となった父と二人暮しだ。仲良くなった二人はごく少年らしい好奇心から肉体関係を結ぶ。それを知って割ってはいろうとするジョナサンの母アリス。


やがでジョナサンはニューヨークの大学に進み家を出て、そのまま編集者となり都会生活を楽しみ、10歳以上年上のクレアとルームシェアをしている。何度も離婚を繰り返した彼女はゲイの男性との友情に安定を求め、ジョナサンと子供を作ろうかと相談する仲だが、ジョナサンにはエリックという愛人もいる。ただふたりは本気で愛し合うことはできずにいる。


ジョナサンの去った家で彼の両親と一緒に住むことになったボビーは、仲良く暮らしていたが、彼らがアリゾナに引退することになり、ジョナサンをたずねてクレアと三人で暮らす。その後ひょんなことから肉体関係を結んだクレアとボビーに子供ができ、三人の子供としてウッドストック近くにクレアの出資でレストランと家を建て子供を育てながら共同生活をしていく。そこに昔の恋人エリックが訪ねてくる。彼はエイズですっかりと変わり果てており、ジョナサンも感染に怯える。死の気配を恐れたクレアはそこからの脱出をはかり・・・


あまりピンと来なくて感動もなかったな・・
ボビーの性格がジョナサンと出会ったころと大人になってからがちょっと違っている気がした。