「黄金を抱いて翔べ」高村薫

黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)

黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)


文庫版の「黄金を抱いて翔べ」を読む。
銀行本店の地下に眠る6トンの金塊を強奪しようと計画する。
リーダーはちょっと見普通のリーマンの北川、軟派な営業マン野田、元北朝鮮工作員の通称モモ、ストーリーテラーの幸田、そして北川の弟春樹。
いかにして金塊を盗むかというのと同時に、何に対しても無関心だった幸田がモモに興味をもち執着していく心の変化も見所だ。
私のお気に入りは春坊だ。みんなに春坊呼ばわりされているし、誘拐までされてしっかりしているのか、頼りないのか目が離せない。
「うつぶせに眠る男は信用できない」とあったのは、この本だったか、「神の火」だったか?可愛いのになぜ?