「ベニスで恋して」

ベニスで恋して [DVD]

家族で旅行ツアーに参加した主婦がサービスエリアでバスに置いてけぼりにされ、それを機にヒッチハイクで以前から行ってみたかったベニスに行くことにする。一日だけの滞在予定が次の日も電車に乗り遅れ、しばらくベニスで暮らすことにして・・

主婦のロザルバが食事を取ったベニスのレストランの給仕がフェルナンドで、次の日も通いお金がなくて泊まることがないのを相談した所彼は自分の家に泊めてくれそのまま居つくことになる。隣の部屋に住むエステティシャンのグラッツィアとも仲良くなり、花屋でバイトも見つけ、居心地のいい日々を送る。（このとき家に送ったはがきには「人生には休暇も必要でしょ？仕事も見つけました」あるのを見た夫は「休暇なのに働くのか？」といってたのは笑った）

フェルナンドとの関係も暖かい様な、でも踏み込みすぎない、大人の優しさを感じる。彼がいつも敬語を使い、その字幕の日本語も好ましくて彼にふさわしい。周りの大人たちも優しく、彼女を探すべくベニスに来たへっぽこ探偵さえも、いつしか彼女の友人の一人になる。

なんとなく大人の童話のような映画だった。緑のカーディガンがヨーロッパの街に似合うなと思いながら、美しい色使いの映像を見ていた。