「百万の手」 畠中恵

百万の手 (ミステリ・フロンティア)
大好きな「しゃばけ」シリーズの作家、畠中恵の現代物ファンタスティック・ミステリー。
過呼吸の持病を持つ中学生の夏貴の親友正哉の家が火事になり、親友も目の前で焼死した。ところが嘆き悲しむ夏貴の前に、親友の残した携帯から彼が画面にあわられ不審な火事の真相を探って欲しいと頼まれる。携帯から語りかける親友と二人三脚で事件の真相を探るうちに、夏貴の通う病院の産婦人科医に突き当たる。彼は不妊治療の権威で・・・

人工授精はもとより、受精卵流用、クローンまで出てきて事件に関わってくる。夏貴もそれに大きく関わっていたわけだが、母親と再婚することになるホストの東が何かと彼の世話を焼き手助けして守る。最後まで読んでもやはりなぜ正哉の家が放火されたか納得いかないのは私の読解力がないせい??