「雨にもまけず粗茶一服」 松村栄子

雨にもまけず粗茶一服

雨にもまけず粗茶一服


家出をした東京の茶道の家元の息子遊馬が、ひょんなことからバンド仲間の友だちの京都の家の居候をして、いろいろな人と出会い自分の生き方について考えていくようになる物語。

出てくる人々のほとんどがお茶の心得がある。麻呂麻呂しい幸麿はいつも派手な着物姿で本当は数学の先生、お坊さんの不穏(この人はちょっとお気に入り、趣味はお菓子作り)、世話になっている畳屋のおばあさんもお茶の先生、そこの家の娘の幼馴染の不動産屋哲也しかり。
いつもお茶会をしていてなんだか楽しそうだ。お茶会には軸と花が付き物というのもはじめて知った。