「ピアニスト」

ピアニスト [DVD]
たんなる甘美な恋愛ものかと思ったら、なんだか怖いお話だった。

ピアノ教師のエリカが、個人リサイタル(サロンコンサート?)で演奏したのを見て感激したワルターは、大学の専門は違うのに、ピアノの才能のある彼は彼女のクラスを受けることに。彼女に魅了される彼だったが、彼女はとても冷たかった。思いを打ち明けた彼に、彼女は手紙を渡し、この通りに出来たら付き合うという。その手紙には、彼女のサディスティックな願望が書かれていた・・

シューベルトに特別な意味を持つエリカという設定のせいか、フランス映画なのにドイツ映画っぽい感じがずっとした。

いい年の娘に過剰に干渉する母親と一緒に暮らし、りんとしたまじめなピアノ教師然としているが、性にも貪欲で、それ系の店にも頻繁に出入りしたり、のぞきみたいな真似までしている。生徒の女の子の上着のポケットにガラスの破片を入れて怪我をさせたりと激しい性格で怖いくらいだ。
最後の所もいまいちわかりにくいのが、ヨーロッパ映画といった感じか。

個人レッスンをしている最中にワルターが「あなたを見ないのは、見たら首筋にキスしたくなってしまうから」としゃあしゃあと言ってかっこよかった。