「七子と七生」

瀬尾まいこの「卵の緒」が原作となっているので興味を持った。
七子の父の葬儀にやってきた愛人とその息子。彼らの存在を知って母子は深いショックを受けるが、何年かのち、その愛人の子を引き取ると母が言い出す。その子の母親は人を刺して留置されてしまったのだ。納得できないまま母親に押し切られ七生と一緒に暮らすことになった七子だったがある日母が病気で倒れ入院してしまう。
これが週末見たもので一番よかった。
誕生ケーキを買ったものの渡すキッカケをなくして夜中に捨てようとしていた七生が、自分のために買ってくれた気持ちを嬉しく思った七子がその腐りかけのケーキを食べると言い出したときに「だめだよ、腐ってるから、食べたら七ちゃん死んじゃうからやめて」と泣きながら止めるシーンはぐっとくる。
蒼井優の子供の頃のシーンを演じる女の子がそっくりでびっくり。
母親役の石田えりも包容力のある素敵な母親だった。