「フォー・ユア・プレジャー」 柴田よしき

フォー・ユア・プレジャー (講談社文庫)
探偵で園長の花咲シリーズ第二弾。
おいしいイタリアンを食べさせる「カンパニョール」のマダム理沙は恋人だが、ある日失踪をしてしまう。彼女の行方を探るうちにある暴力団稲葉組幹部と愛人の遺体を見つけてしまう。稲葉組と苦労して話をまとめたばかりだった春日組だったが、幹部の殺害は山内の支持だと誤解され、関係修復のために誰か犯人を差し出さなくてはならない。24時間の猶予をもらって真犯人を探すはめになる花咲だったが・・

韮崎のもと愛人の女医奈美が保険医の資格を剥奪され今はもっぱらヤクザ達や花咲の保育園の幼児たちの面倒をみてくている。不眠症の山内もここにわざわざ薬をもらいにくる。そして彼女は花咲のセックスフレンドだったりしたこともあった。彼女が保険医の資格を剥奪されてしまった理由は韮崎がらみで彼女も疑われて誤解されたことがキッカケで、彼女自身にはなんら落ち度はなかった。柴田よしきの本は冤罪や人が人を裁くことに関しての疑問が大きなテーマになっている気がする。

練ちゃんはここでも鬼畜な男で登場!酷いお人なんだけど、最初に「聖なる黒夜」を読んでしまったせいかなんだか見捨てられず、ついいいところを探してしまう。そして彼は絶対著者にも愛されて贔屓されている。私も大好きなんで柴田先生今後もどんどん作品だしてくださいね!