2004-11-28 「百器徒然袋 風」京極夏彦 本 美形で金持ちの坊ちゃんで喧嘩もなぜか強く、天下無敵の探偵榎木津礼二郎は 調査も捜査も推理もしない(下準備は下僕がするらしい) その彼が古本屋の京極堂、中禅寺なども巻き込みながら力ずくで事件を解決していくお話シリーズ。 こういうおもしろいキャラが出てくるお話は好きだが、途中の説明が長くトリック(というか謎解きというか)がいまいちなところが残念。このシリーズの「雨」も同じような印象だった。 でも「風」の最後のところで、榎木津の意外な一面が描かれていて次回作も読みたくなった。