「松方コレクション」「モダンウーマン」国立西洋美術館

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松方コレクション展を国立西洋美術館

見る。もともと彼のコレクションを常設してるのになぜ?と初めは興味なかったのだが

原田マハの「美しき愚か者たちのタブロー」を

読んだらやはりおさらいをしたくなった。

やはりほとんどここのコレクションで、

でもとても混んでいるので、次々と

飛ばして見てしまった。

想定内の内容だった。

 

きまぐれで常設展のモダン・ウーマン展が

思いのほか面白く大満足だ。

フィンランドの女性芸術家たちの絵、リトグラフ、彫刻などが展示されている。

特にマリア・ヴィークは美しく人間味溢れる人物画や静物、風景画が温かみがありいいし、

ヘレン・シャルフベックは写実的な絵もいいのだが、「占い師 黄色いドレスの女性」は

チラシの表紙絵になっていて、線が少ない単純そうな絵なのに妙におしゃれ。他の人物画や静物画も線が少ないがスタイリッシュで

可愛かったりおしゃれだったり、綺麗だったり。フィエゾーレの風景画やシャンパンと果物を描いた絵も気に入った。

イタリアの風景を描いたものも他作家のものでも見られよかった。

思いがけない収穫だった。

人生は攻略できる 橘玲

 

人生は攻略できる

人生は攻略できる

 

 若者向けの人生の生き方ガイド。

知識が高いほど高学歴で高収入の仕事につき

良い配偶者と良い子供を育て身体的にも精神的にも健康度が

高い傾向にあるという。

我々の生きているのは知識社会で言語運用能力や数学、

倫理的能力が高い人におおきな優位性があるかららしい。

読みやすい本だった。

映画 バリー・シール

 

バリー・シール/アメリカをはめた男(字幕版)

バリー・シール/アメリカをはめた男(字幕版)

  • 発売日: 2017/12/20
  • メディア: Prime Video
 

 

実話に基づいたある元民間パイロットの話。

CIAにスカウトされ秘密工作に加わったのち、

麻薬カルテルと関わり運び屋となりその一方で

政府の仕事もしつつという激しい人生。

 

途中その話を実話と結びつけるかのように当時のニュース映像や

大統領の映像が流れる。

いろいろなとんでもないことをアメリカが糸を引いているなどと

言われることがあるが本当にやっていたりするんだなと驚く。

他国の反対勢力に武器を提供してその国の政府を転覆させようとしたり

でも提供された勢力が必ずしもそんな戦いをする気持ちややる気がなかったり。

そしてそんなに昔の話でもないのにこんなに実名入りで政府に都合の悪い話を

大々的に映画にしたりするアメリカってすごいわ。

もちろんフィクションですってことなんだろうが。

 

最後は主人公は破天荒な人生の順当な結末を迎え、それを予期して

それまでの記録を自分なりにきちんと残す。

何度も捕まっては不可解に釈放されるを繰り返していたが

最後にはアメリカ政府もリスクは自分でわかっていただろうと

見放され自分で自分を守るしかなかった彼。

その後も懲りずに次のターゲットと見つけるCIA。

Iranに話が繋がっていくのだった。

「アウトプット大全 」樺沢紫苑

 

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

 

 inputがあってもoutputがなければ自分の身につかない。

様々なアウトプットの方法を紹介しており、

どれもすごく役に立ちそうなのだが

いつも酔っ払ってお風呂で読んでいるせいか

読んだはずの章もなんだか頭に入っていない私。

 

難しいことでなく、本を読む、映画を見るなどしたら

人に内容を話したり、日記を書いたりがアウトプット、

教科書を勉強したら問題集をどんどん解くなどでいいのだ。

特に文章はやはり手書きがいいらしい。

だよねー。

 

「アースダイバー」中沢新一

 

増補改訂 アースダイバー

増補改訂 アースダイバー

 

 

朝日の書評で知り興味を持った。

 

縄文時代などの大昔の東京がかなり海だったり

街の歴史を各章地図を掲載しながらの紹介なので

遥かな昔に思いを馳せながら読める。

これを見ているとブラタモリにも興味が湧いたり。

古来から岬が大切な場所だったというのは

唐突にドラマのnight headを思い出した。セリフにも

「岬で待つ岬で待つ」と言うのがあった気がする。

なんだか精神世界や宗教的なことが絡んだりするが

それも人間の歴史という気も。

 

東京タワーが朝鮮戦争で使用不能になった米軍の戦車を解体した

鉄で作られたというのも興味深い。

 

ところで外国にも金魚はいるのだろうか?

熱帯魚はいても金魚はあまり見かけないような。

中国から伝わってきたらしいから中国くらい?

大観・春草・玉堂・龍子 日本画のパイオニア 山種美術館

f:id:dji:20190908090922j:image春草は月四題が四季の月を極限にシンプルに描き素敵。

大観は不二霊峰という小さな富士の絵が素朴でよかった。

私の好きな玉堂は雨江帰漁図が雨に煙る風景を墨画で描いており

白黒なのに湿気がまで感じるほど。

線の太くてくっきりした絵より余白の多目の絵が好きなんだわ、私は。

 

書には興味がない私だが大観、龍子、玉堂で書いた松竹梅や

大観の書も面白かった。

「美しき愚かものたちのタブロー」 原田マハ

 

美しき愚かものたちのタブロー

美しき愚かものたちのタブロー

 

 

西洋美術館のコレクションを集めた松方幸次郎とは

どんな人でどんな風に絵を集めていたのかと興味を

持っていたのでいいタイミングだった。

 

自分で財をなしたが不景気で社長の座を追われたり個人の

財産を抵当にいれたり金持ちなりに苦労はしたようだ。

最後はかなり駆け足でどう終わるのか心配したが

割と強引に終わらせた印象だ。

松方の私設秘書のような日置という男はパリに残された

コレクションを守ったのだが、戦中戦後とかなり辛い思いを

した上に晩年も貧乏で苦労をし読んでいて辛かった。