N響オーチャード定期第104回 文化村オーチャードホール

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今日はメシアンのトゥランガリ交響曲ひとつで休憩もなしという

珍しいプログアムだった。

前衛的な曲で聞いていると不安をあおる。

オンドマルトノという珍しい楽器が使われるのだがシンシア・ミラーという

奏者が終演後の片づけの時に周りに集まってきた観客たちに

簡単に楽器のつくりや特徴など気さくに説明してくれた。

「50代からの『稼ぐ力』」 大前研一

 

年を取っても毎月15万くらいの収入が必要と言っているが

かなりハードル高いな。

大前さんは起業をすすめている。

たとえ会社員だったとしても自分が社長だったらどんな

付加価値をつけるかといつも考える癖をつけよと。

 

NHK BS1ワールドニュースを見る。

ファンドラップは手数料がたかいからやるべきではない。

やっぱり。

「駄目な世代」酒井順子

 

駄目な世代

駄目な世代

 

 バブル世代の自虐論的世代論。

彼女と世代も重なるしいちいち心が痛くて面白い。

 

この世代は深く考えずに流されて生きるお気楽気質らしい。

だめっぷりがむしろ愛おしい。

バブルで楽しいことがおおく遊び惚け、親たちも自分たちが

できなかったからと子供たちには好きにさせうるさいことを

言わずにいたから、そのままキャーキャーしているうちに

少子化のスイッチを押してしまったという彼女の洞察力は

鋭すぎる。

「六月大歌舞伎」 歌舞伎座

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「寿式三番叟」

幸四郎と松也の踊りだが見目麗しく踊りも上手で面白い。

踊りだけの演目は少し退屈することが多いのだがそんなことなく

ずっと楽しめた。

 

「女車引」

 

「梶原平三誉石切」

吉右衛門が梶原平三景時を演じるがせりふが少し聞き取りづらく

感じる。今日はあまり大向うからの声が掛からないなと

思っていたらこのあたりからかかり始める。

 

「恋飛脚大和往来 封印切」

これが目当てで来たのだ。仁左衛門さんが忠兵衛で孝太郎が

傾城梅川で、愛之助が悪役丹波屋。秀太郎もおかみで出ている。

いわゆるきれい目系の優男で眼福のにざさん。

愛之助が一緒にでることが普段あまりないのでうれしい。

愛之助演じる丹波屋が忠兵衛の真似をするところは

びっくりするくらいにざさんのしゃべり方や声になっている。

店のお金に手を出しこの後はどうしようもなくなるというところで

話が終わるのだが見ていてドキドキ。

つかまって処刑されるなんてところまで行くかと思ったが

それはほのめかし程度で夜逃げシーンで終わる。

 

これを玉三郎で見たかったなとふと思ったり。

 

「クリムト展 ウィーンと日本1990」 東京都美術館

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金曜日の夜間延長が一番混雑がないと思って5時頃に

行ったが大混雑で入場10分待ちと言われた。

びっくりしたがそこまで待たずに入れたと思うが

私が帰る6時頃には列がさらに伸びていて驚いた。

 

クリムト展に入って初めに目に入る作品が

「ヘレーネ・クリムトの肖像」がある。

白いドレスを着た少女のような横顔の女性像だが

いわゆるきらびやかで極彩色のクリムトの絵とは

対照的に少ない色彩でまとめたこの絵がすごくきれいで惹かれる。

他にも地味な色合いの作品がちらほらあって新鮮で美しかった。

風景画「アッター湖畔のカンマー城Ⅲ」も優しい色できれい。

 

壁画の「ベートーヴェン・フリーズ」もきれいとおどろおどろしさが

混在していて圧巻だった。

 

映画「マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年」

 

マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年 [DVD]

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 ドキュメンタリー映画なのだが、おしゃれで面白い。

かわいいイラストのおしゃれなアニメも素敵だ。

 

アメリカでブレイクした印象だがイギリスでもともと商売をはじめ

イギリスのセレブたちとの付き合いも多い。

でもカナリア諸島出身で自然の中で育ったようだ。

 

ヨーロッパの美しい自然と彼の装飾性のある靴が似合う。

ファッショニスタのインタビューもおしゃれだ。

アナ・ウインターも意地悪そうには見えない。

 

楽しくて素敵な映画だった。

 

「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」 Bunkamura ザ・ミュージアム

 

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イギリスの海運王ウィリアム・バレルのコレクション展。

知らない画家の作品も多かった。

セザンヌの「壊れた果物かご」もなんてことはない静物

なのだが色の使い方がきれいで目を惹く。隣にあった

ルノアール静物画もきれいでよかった。

小ぶりな作品だったが彼らしいカシミアのような肌触りを

感じる。

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この絵はシダネルの「月明かりの入り江」という絵で

出口付近にあり撮影可になっていた。

薄暗い入り江にところどころ見える小さな光が明るく

心惹かれる作品だった。