映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」 TOHO CINEMAS 新宿

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最初からギューギュー詰めの議会のシーンでは「あ、バックベンチャー

フロントベンチャーだ」とアーチャーの小説を思い出し、

朝ごはんの準備のシーンでは新聞にアイロンをさーっとかけるところで

イギリスの映画としみじみ。

昔はよくイギリス映画やフランス映画を見ていたなと懐かしく思った。

 

そしてチャーチルが国王と毎週ミーティングをするというシーンが

あったが、これがエリザベス女王もやっているというやつか。

そしてエリザベス女王チャーチルの時代から女王をやっていると

いうまた感慨。

 

あの時代の強さの極みでまるで隙がなく思えたドイツに

なんでイギリスやフランスが勝てたのかは本当に不思議だ。

アメリカが参戦したからとかもあるのだろうが・・

 

イギリスでは大陸ですっかり負けが込んでおりこれ以上の

死者を出すより和平交渉をしようと議員たちが話し合っていたのが

日本の戦時と違って冷静で人道的な感じがした。

その中でもチャーチルは強硬に交戦を続けようとするのだが

さすがの彼の心もおれそうになる。

そしてダンケルクの救出作戦につながる。

 

盛り上がる彼の演説で終わるのだが、もう少しダンケルクが見たかったが

そうすると別の話になってしまうのかな?

もう一度「ダンケルク」を見直したくなる。

そしてこの国王ジョージ6世は吃音だった国王?

戦時中にカナダに逃げる話も出ており驚く。

コリン・ファースの映画ももう一度見たくなる。

 

チャーチルの奥さんも聡明でチャーミング、強い心を持っており

チャーチルを励まし導くのが素晴らしかった。

首相になるチャーチルにあなたはイギリスで二番目に権力を

持っているのだが思いやりを持たなければと子供に

言って聞かせるように言っていた。

 

 

映画「帝一の国」

 

帝一の國

帝一の國

 

 劇画ちっくの映画で、キャラも多く、でも構成は定型。

適役と味方役、裏切り、裏切られと展開するが基本は青春群像劇だ。

いつも血管が切れそうな帝一を演じる菅田将暉もきっちり主役しているし

さわやか完璧男子の竹内涼真もぴったり。野村周平間宮祥太朗

他の出演者もイケメンで華やかで面白い。

太鼓のシーンはワイドショーなどでも何回か見たが技術的にも圧巻。

 

でも一番よかったのは帝一の幼なじみの女の子役永野芽郁ちゃん。

彼女はとても真っ当で考え方もfairで素直、しかも頭もいい。

なにより腕っぷしの強さが魅力。

最後にここぞという時に敵をやっつけてくれるのがかっこいい!!

 

楽しめた映画だった。

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」 七月隆文

 

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)

 

自分ではまず手を取らない本なのだが、友人がまとめて貸してくれた本に

入っていたので読んでみた。

時間軸が逆に展開するというのはおばさんには理解しにくい。

若い子なら楽しめる本だと思う。

 

 

「テオ もう一人のゴッホ」 マリー=アンジェリーク・オザンヌ フレデリック・ド・ジョード

 

テオ―もうひとりのゴッホ

テオ―もうひとりのゴッホ

 

 「たゆたえど沈まず」を読んでますますテオに興味を持ち、これを読んでみたくなる。

 

人の伝記というのは意外に退屈だったりするのだが、これはこれで楽しめた。

出てくる人達も有名な画家たちだったりすることもあろうが・・

 

大方のテオの人生は思った通りだったが、最後の死の際の彼が

あんなに壮絶だったとは驚く。

もう少し穏やかに亡くなったのかと思っていたのでびっくり。

そしてゴッホの兄弟たちはみんな(テオも含め)何らかの精神病を

患っていたようなので遺伝的に何かあるのかも。

ゴッホの死後、テオが作品をまとめ彼の奥さんがその後それを引き継ぎ

ゴッホの作品がちりじりにならなかったのは救いだ。

テオの奥さんもいろいろと苦労が絶えなかっただろうが

彼女の役割をきちんと果たしてくれたので素晴らしい。

 

またゴッホ関連の本があったら読んでみたい。

映画「グレイテスト・ショーマン」 TOHO CHINEMAS 新宿

 

 

アメリカでは駄作と批評家にこき下ろされていたがすごっくヒットと聞く。

日本でもヒットしているようだ。

音楽はラ・ラ・ランドのチームが作っているというが乗りもよく

いい曲が多い。

映画のスタートのところからかっこいい。

 

主役のヒュー・ジャックマンの歌声もよく、私は特に

彼の高音が好きだった。

誰が出ているか知らなかったの、映画を見ている最中に

ロブ・ロウに似ている人が出ていると思っていたら

ザック・エフロンだった!あんなになった!?

でもザックとヒューの酒場でのduet?シーンはかっこいいし好き。

 

それにしても主人公の奥さんが完璧すぎる。

もともと金持ちの娘なのにぐずぐず言わず理解があり優しい。

娘たちも可愛いし素直だしあの家族が彼の財産だ。

 

みんながみんな歌がうまくずっと音楽があふれ最後まで

楽しめる映画だった。

「三月大歌舞伎」 歌舞伎座

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仁左衛門さんは2,3,4月と歌舞伎座にてお仕事をされており働き者。

今月は玉三郎と一緒に演じるということでやはり見ておきたい。

ちらしも華やかだ。

 

夜の部は

「於染久松浮色読販」

小梅莨屋の場と瓦町油屋の場を土手のお六を玉三郎

鬼門の喜兵衛を仁左衛門で演じる。

お金が必要な二人はフグにあたった死体を使って油屋をゆすり

お金を得ようとする。意地悪で悪いおばばの役もうまい玉三郎

ふたりともふてぶてしくて面白い。

 

次の「神田祭」は明るく美しく華やか。舞台がまぶしいほどの明るさで

ニザ玉のお二人も本当に美しい。もう70歳代なのに姿勢も美しく

よろめかない仁左衛門もすごい。

 

「滝の白糸」は玉三郎演出で、滝の白糸を壱太郎、欣弥を松也。

水芸一座の太夫の滝の白糸が欣弥と恋に落ち、法律を学びたいと

いう彼に仕送りを続ける。ところが工面したお金をライバルの

芸人一座に盗まれ錯乱してしまい・・

最後は悲劇で終わる話なのだが、この前の歌舞伎作品とは違って

効果音のひぐらしとかが多いのが斬新。

主役の太夫のしゃべり方が玉三郎に似ている。水芸も面白い。

この作品は歌舞伎というより新派といった感じ。

 

またニザ玉で作品を見たいが難しいのかな・・

ぜひ

お願いします。

「たゆたえども沈まず」原田マハ

 

たゆたえども沈まず

たゆたえども沈まず

 

 原田マハの美術物作品は大好物なのだが、今回はゴッホとテオの

話と聞いてとても興味深かった。

毎度のことながらどこまで真実なんだろうと思いながら読んだが。

 

最近アニメ合作のゴッホの映画を見た記憶があるせいか

本を読んでいてもところどころ絵で再現される。

 

西洋美術館でジャポニズム展をやったことを思い出し、画商の林忠正

それに出てきていたか記憶を手繰ったが思い出せない。

 

この本を読んでいるとますますゴッホの作品が見てみたくなり

出てくる作品も最近の印象派展にあったあれだと思ったりして楽しい。

 

それにしてもテオは腎炎でなくなったように書いてあったが

別のものでは梅毒でなくなったとあったがどっちだったのだろう?