映画「沈黙 - SILENCE」 新宿ピカデリー

 

 

遠藤周作の原作をマーチン・スコセッシが映画化をした作品だが、

上映が2時間半以上の長いものなので、劇場で見ないと時間がむしろ

取れないだろうと見に行ってみた。

 

なんといっても窪塚洋介がどんな演技をしているのか興味を持ったのだが

凄く鮮烈で印象に残った。

まずマカオで宣教師たちと初めて会うシーンでは汚い容姿ながら顔の美しさが

垣間見れるような様子にはっとした。

なんともコズルい人間でそのあっけらかんとした様子にむしろ憎めない。

 

全体的に薄汚い色を画面が覆うのだが、その中で小ぎれいな恰好の

浅野忠信がよけいいい男に見える。

塚本晋也が真摯に宗教を全うする信者なのだがすごくいい。

イッセイ尾形も悪代官ぶりがすごい。(そして英語がなぜか上手)

 

それにしてもこんな拷問にあっていたのかと目を覆いたくなるシーンが多い。

宣教師たちの心情やその後の人生を見ても心が痛い。

 

ずっとつらいシーンが続くのだが、長いとはあまり感じなかった。

そんな中片桐はいりが告解をするシーンがちょっとだけユーモラスで

唯一のクスリとできる場面だった気がするが、彼女のユーモアは

世界レベルと思う。

 

窪塚君は今後も引き続き活躍してほしい。

キレイな役でも見てみたい。

 

 

映画「新宿スワン2」 

 

新宿スワン?

新宿スワン?

 

 

今回の主役は浅野忠信かな~。関ちゃんとの友情には最後ほろっとして

悲しい結末だったけど、気持ち的には思いが通じたのでよかったと思う。

山田優演じる一流クラブのママが今回もかっこいい。

自分のお店をむちゃくちゃに壊されてみんなが泣いていても、

落ち着いてみんなを慰め前をしっかり向いている!かっこいい!

今回の主人公一のかっこよさだった。

 

マンウィズのエンディングがすごくかっこいい。

 

「最高の休息法」 久賀谷亮

 

世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる
 

 マインドフルネスに興味があってheadspaceというアプリを使っているが

英語でやっているせいかいまいちわからないところがある。

この本は読んでいるとまさにアプリでやっているような内容が書いてあるので

これを読めばきちんとできるようになると思い読み始めたのだが

日本語で読んでもやはり理解できないところは理解できない。

言葉の意味がわかっていてもどういうことなのか理解できないのだ。

日本語でわからないことは英語でもわからないということを再認識した。

難しい言葉じゃないだけに本当に理解できないと止まってしまう。

 

また少し時間をおいて読んでみたらちがってくるだろうか?

映画「予告犯」

 

映画 「予告犯」  (通常版) [DVD]

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 菜々緒の出てくるCMシーンが劇中にあるのだが、完成度が高く、思わず

映画なのにCMが入ったと思ってしまった。

 

この映画は犯罪を描いているのだが、そのきっかけになることを見ていると

社会の問題など気になることも多く、日本は「いじわる」社会になっていると

感じる。みんなに余裕がないのが原因なのだろうか。

悪い点だけ西洋化された考えが導入されている気がする。

映画でも悪意に満ちた日常を見ているとつらくなる。

 

そんな中でも濱田岳演じる男の子のささやかな恋を応援したくなる。

小さな救いだった。

映画「さらば愛しき大地」

 

さらば愛しき大地 [DVD]

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 根津甚八がなくなり、ニュースで見た昔の彼の画像が、ただ駐車場を歩いているだけなのにやたらと色っぽく魅力的で、「こんなにかっこよかったんだ」と思い知り

昔の作品を見たくなったタイミングでケーブルで放送があり見ることができた。

 

この映画はとんでもないクズ男が破滅していく様を描いているのだが

(もちろんクズ男は根津甚八)彼に痛い目にあってもずっとついていく

女性を秋吉久美子が演じている。彼女も色っぽくてキレイ。

薬中になって働けず借金もたまりDVもありどうしようもなくなっても

ついていく彼女だが、根津甚八が妙に寂しげでほっておけない様子を

見るとしゃーないと思える。

そしてどうしようもない男だが魅力的なので女性が寄ってくる。

台湾から出稼ぎの女性がお金に困っている彼にお金を貸そうかと提案して

くれるシーンがあるのが、彼女が仕送りのために頑張っているのを

知っている彼はそんな大切な金は借りられないと断る矜持もあり。

 

見ていて苦しくなるシーンばかりだが、最後は豚が逃げるのを

追うという日常で終わりそれでもなんとなく暗いままの気持ちで

終わらないで済む。

 

蟹江敬三が心優しい友人として出演している。

飲み屋に女性の裸のポスターが平気で掲げられていて時代を感じた。

 

もっと根津作品みたいな~。

「拝啓 ルノアール先生-梅原龍三郎に息づく師の教え」 三菱一号館美術館

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日曜美術館で紹介があった時には興味が惹かれなかったのに

実際に見てみたら面白かった。

ルノアールは興味があるとは言えなかったが本物をみるとやはりおもしろい。

梅原龍三郎の「黄金の首飾り」はカラーでチラシにも載っている絵だが

これも面白味を感じなかったのに実際に見ると色合いも迫力がありおもしろい。

ルノアールでは「バラ」や「バラの花束」が華やかな色合いがなんとも美しく

気に入った。

 

ルオーの「冬の夕暮、または『聖書の風景』」と「日の出、または『聖書の

風景』」から目が離せなく、すごく興味を持ったので

今度始まるルオーの展覧会の切符も買ってしまった。

 

シスレーの「ルーヴシエンヌの一隅」もキレイでよかったし

セザンヌの「リンゴとテーブルクロス」も面白かった。

 

全体的に期待を上回る展覧会だった。

それにしても最近が人物より静物画に興味をひかれている私だった。

映画「恋はデジャ・ブ」

 

恋はデジャ・ブ (字幕版)
 

斎藤工板谷由夏がやっているWOWOWの映画紹介番組で紹介していて

興味を持った。彼らが面白いと言っていたのでWOWOWで放送を見る。

 

ビル・マーレイが朝起きると毎日同じ日に戻っているという運命に

はまってしまう男性役なのだが、彼が「ヴィンセントが教えてくれたこと」

の爺さんだったと知って驚く。そ~か~!

ビル・マーレイってゴーストバスターズも出ていたし、この年頃の

彼の映画は何本が見ておなじみだったではないか、私に。

 

主人公はお天気キャスターでかなりの皮肉屋でアイムグレート野郎フィルだ。

ヒロインのアンディ・マクダウェル(彼女の懐かしい、「グリーンカード」とか

あったよな)は明るくて聡明な美人。

延々と続く同じ日々に絶望して自殺を試みるも朝にはまた同じ一日。

すべてに悪態をつく性格だった彼がホームレスに寄付したり、保険外交員の

昔の友人にも真面目に対応したり、同僚に朝ごはんを差し入れ、

人助けに奔走したり、彼女のためにピアノを練習。

この映画はラブストーリーでもあり成長の物語でもある。

 

この映画を見ていると自分だったらどうだろうと考える。

フィルが宿泊しているペンションのおばさん(オーナーなのか単に

ウエイトレスか)毎朝ご機嫌伺いを満面の笑顔でしてくれるのだが

その姿が凄く印象的だった。いじわるじゃない人を見ると

最近はいちいち感動してしまう。